<<トミーのとことんパソコン入門講座>>

第3回 ネットに最適のISDN回線
今回は、インターネットにアクセスするために不可欠な電話回線についてご説明します。
電話回線には、アナログとISDNがあります。自分の住居の電話回線が古い場合は、恐らくアナログ回線です。電話会社に問い合わせると、自分の回線がアナログかデジタルか確実にわかります。
 アナログ回線では、電話線を流れる情報は、音声を電圧の滑らかな変化に直したアナログ信号です。接続スピードは、上がりが33.6kbps、下りが56kbpsとなっています。

bps(ビーピーエス)
bit per second の略
コンピュータが1秒間に送信できる単位を表しています。bpsの前に来る数字が
大きいほど通信速度が速くなります。
この場合はモデムの処理能力をあらわす表示でその1秒間に送れる情報量の単位を
あらわしています。

上がり と 下り
通常のアナログモデムは送信と受信のスピードが違います(非同期)。
送信を上がり 受信を下り と よくそういった用語で使います。
ちなみにISDNモデムは上がりも下りも64kbpsです。


アナログ回線を通じてデータ通信を行う場合には、アナログ信号をデジタル信号に変換する必要があるため、必ずモデムが必要です。
 これに対し、ISDNとはデジタル方式の電話回線のことです。アナログ回線よりも速いスピード(64kbps)で大量にデータ通信ができるので、インターネットには最適です。ISDNは回線の契約料はアナログ回線より高いのですが、通信速度が速いため、インターネットを頻繁に利用したりEメールを多量に送る習慣があれば、アナログからデジタルに切り換えるほうが長期的には割安となります。最近ではISDN回線を選ぶと、オプションでその電話会社からTA(ターミナルアダプター)に接続できるタイプがあり、これがモデムの役割を果たしてくれる場合もあります。
 ISDNの利点は、高速であるだけではありません。アナログ回線の場合、電話もファクスもインターネットもひとつの回線で行うため、ネット接続中は電話が話し中の状態になってしまいます。これに対して、デジタルは回線1本で2回線分なので、インターネットを使いながら電話をしたり受けたりということができるわけです。ただし、電話料金はそれぞれの回線使用についてかかります。
 ところでインターネットの使用料は、基本的には地域内料金です。これまで日本に電話したりファクスしたりした場合、国際電話の料金を支払う必要がありましたが、ネットではあなたの契約したプロバイダーのアクセスポイントまでの料金を支払うだけですので、地域内料金となります。日本に速く、手軽にコンタクトできて、料金はドイツ国内並みというわけです。
 次回は、ドイツのプロバイダーについてです。


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